10日ランチの後は、皆で農作業、午前の続きの大豆脱穀と選別です。
脱穀機は、足でペダルを踏みつつ、手では脱穀する枝を激しく回転する円筒形の突起のついた箇所に差し入れていきます。
ブオンブオンバリバリっと、筒が回る音と枝から鞘が豆が弾かれていく音が混ざり、すごい迫力です。
農場長はリズムよく休みなく脱穀機を扱っていて、私は枝を手渡すだけの手伝いを途中からしましたが、残りわずかになってから、私も少し脱穀機を動かす体験をさせてもらいました。
足でペダルを踏みながら手で枝を入れることはかなり大変で、程なく農場長がペダル踏みをして枝も渡してもらいましたが、それでも手を取られぬように枝を差し入れるだけでも結構大変でした!
ペダル踏みはコツがあり、ただ踏むのでは無く、勢いよく動くペダルに足を添え加減を見計らい、体の重心の取り方などを調整すればもう少し楽にできたようです。
Yさんから、「あれ、 Kさん初めてなの?」と声かけられましたが、そうです、私が手伝っていた10年以上前には脱穀に関連の機械は全く無く、高柳亭の庭先で枝のまま皆で棒で叩いて脱穀をしていました。(その後この作業をお手伝いしたことは無く)
当時は何日もかけて作業し、なかなか終わらなかったことを思い出しました。
それが、今や1日2日で豆の状態になる!びっくりです。
枝を運ぶYさんと脱穀機を扱い中の農場長 |
米や麦の場合、
刈取機がバインダー。脱穀機がハーベスタ。
それらに唐箕機の働きも加わったのがコンバイン。
とおぼろげな機械の種類を改めて農場長からの説明も受けました。
稲の場合はコンバインで刈取時には田んぼから直接米にできてしまうのですね。
テンメイ農場では大豆にするまでの道のりは、なかなか長い。
畑を耕し施肥し種まきし、水やり草取り畝の管理し育て収穫。
種まきも時期を逃さずベストな時期にしないと豆が生育しきらず小さな豆で鞘からも弾けにくい。
草取りも雑草が小さい時期にするのが労力が少なく済む。時期を逃すと草取りの労力もかかるし雑草より豆の方が負けて大きく育たない。
収穫も根っこから引き抜くと、収穫作業時間は早いのですが、土がついたままなので、その後の豆の選別時に、豆と同じくらいの石ころや土の塊が混ざってしまい、選別作業に時間がかかってしまう。
刈取の場合は手刈りなので手も痛く結構な労力がかかる。
天候なども考慮し、どこを優先してどのように作業していくか毎年の課題でもあるようです。
豆を取った後の枝は細かくして堆肥場へ積みます
そうして脱穀して、唐箕機にかけ篩にかけ溢れた豆を拾い、何度か繰り返し、ようやく目視手作業での選別前の段階に入ります。
これまた時間がかかります。虫食い豆やゴミ石ころなど目視手作業で選別します。(過去にはミーティングなどでも作業されていたようですよね。)
そしてようやく食べられる大豆の出来上がりです。
この大豆を使って味噌造りができるわけです。
昔の米作りには漢字のごとくで88の手間がかかると言われますが、果たして大豆の手間はいかばかり?
米作りの時の稲刈りも体験しましたが、全てを毎年手作業では本当に時間も労力もかかります。
でも、機械化される前の作業というのも体験することはとても面白い貴重な体験となります。
私の場合も、機械がない時を体験できたのも、のんびり日向ぼっこしつつおしゃべりしつつの豆叩き、楽しくもあり、懐かしく、
そして機械化の凄い効率化も体感できてありがたかったと思いました。
残渣からも残っていた最終の大豆を取り分けています。
名取農場の大豆はおよそ2粒で1円相当になるそうです。
大事に拾いましたよ。
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